金庫の壊し方とは?バールや蝶番を切断する開け方などタイプ別に解説
しばらく使っていない金庫を開けたいときに、肝心の鍵が見つからなかったり、暗証番号を忘れてしまったりすることは少なくありません。
金庫をどうしても開けたい場合は、金庫を壊すしかありません。
本記事では、金庫の壊し方について、また金庫を壊すことのデメリットを紹介します。
開かない金庫は無理に開けようとせず、専門の業者やメーカーに相談することをおすすめします。
目次
開かない金庫は壊して開けられる?
金庫は自宅や会社などで本当に大切なものを保管するためのものです。
第三者に見られたり盗まれたりしないために使う金庫を壊して開けられるのか考えてみましょう。
専門業者を利用せず自力で金庫を壊せるかどうかは、金庫の種類や状態、その人が選んだ方法によるため、一概に必ず壊せるとは言い切れません。
持ち運びも可能な手提げ式の金庫、一般家庭や旅館などで使われる小型金庫、一時保管などに使う防盗性能が低い金庫であれば壊すことも可能ですが、それでも場合によっては壊せないかもしれません。
たとえ、壊せるとしても壊すためのアイテムを揃える必要があり、手間も時間もかかってしまうことは覚悟しておきましょう。
業務用金庫・防盗金庫は基本的に壊せない
企業や店舗などで使われる業務用の金庫、銀行などで使われる防盗金庫は、非常に頑丈な作りになっています。
簡単に壊せるということは、盗んだ人も簡単に金庫の中身を得られるということです。
そのような事態に陥らないよう、業務用、防盗金庫は破壊できない仕組みが随所に施されています。
無理に壊したり力を加えたりすることでロック機能が発動し、より開けることが困難になります。
業務用金庫、防盗性能が高い金庫の鍵や暗証番号を紛失してしまった場合は自力で壊そうとせず、メーカーに問い合わせましょう。
タイプ別|金庫の壊し方
壊せる可能性がある金庫のタイプ別に壊し方を紹介します。
必要な道具や難易度も違いますし、金庫の種類によっては壊せない可能性もあります。
壊せなかった場合は無理に作業を続けず、メーカーに問い合わせる、金庫を開ける業者に相談するなどの方法を選びましょう。
手提げ金庫
アタッシュケースのようになっていて持ち運べる金庫は、他の金庫と比べると耐久性が低く壊しやすいです。
手提げ金庫自体が業務用の金庫などと比べると安価なので、思い切って壊しやすい、新しい金庫を飼いやすいというメリットもあります。
手提げ金庫を壊す際に必要になるのは、バールです。
金庫本体とふたの間にバールを入れてこじ開けるように力を入れましょう。
硬い場合は支点となるものを置いて、この原理を使うと壊しやすいです。
壊れないからといってハンマーで叩いたり無理な力を加えると、金具や金庫本体が歪んで余計に壊しにくくなってしまう可能性もあるので注意してください。
小型・家庭用耐火金庫
一般家庭や旅館、ホテルなどの客室で使われるような小型の金庫、家庭用耐火金庫も、耐久性は比較的弱めです。
小型の金庫にも中身を火から守るための耐火金庫と、貴重品を守るための防盗金庫があります。
防盗金庫の場合は盗まれる、中のものを取られることを防ぐ目的が強く、壊しにくい構造になっています。
小型金庫でも防盗金庫の場合は無理にチャレンジせずメーカーに問い合わせましょう。
耐火金庫の場合は、バール、電動のこぎり、ハンマーを使って破壊できます。
まずは蝶番の部分を電動のこぎりで切断します。
このとき、蝶番が外に出ておらず見えないのであれば省略して構いません。
蝶番を破壊できたらバールを差し込み、手提げ金庫と同様にてこの原理で扉をこじ開けます。
金庫の内部に気泡コンクリートが充填されている場合はハンマーで叩いて壊してください。
電動のこぎりを使ったりハンマーでコンクリートを叩く作業は危険が伴います。
金属を切断する際は火花が散りますので、やけど、怪我、火災に注意し、フェイスガードなど専門的なアイテムを用意する必要もあります。
騒音が問題になる可能性もあるため、人気のない場所で明るい時間帯に行うことをおすすめします。
怪我をしないように注意し、不安な場合は無理をせず専門家に依頼してください。
防盗性能が低い金庫
専門的な技術を用いて作られたわけではない簡素な作りの金庫もあります。
家庭での一時保管用として防盗性能が低い金庫を使っていた場合は、比較的簡単に壊せます。
例えばハンマーで叩く方法があります。
鍵の部分をとにかく重点的に叩き、鍵そのものを破壊してしまいます。
簡易な作りの金庫であればそれだけで簡単に扉を開けられますが、破片が飛び散って怪我をする可能性もあるので、慎重に作業を進めてください。
ハンマーで叩いても壊れない金庫は高所から落とすことでも強い衝撃を与えられます。
ですが、そのためには重たい金庫を高所まで運ぶ必要があり、落下した先にものがないこと、人が通らないことを充分に確認しなければなりません。
衝撃を受けて破片がどこに飛び散るかも予想できず、あまり現実的ではない方法です。
バールなどを使用した開け方をおすすめしない理由
バールや電動のこぎりなどを使えば金庫を壊すことは不可能ではありませんが、この壊し方にはさまざまなリスクがあります。
金庫を壊すことのリスクを確認し、本当に開かない金庫を壊す必要があるのかを確認しましょう。
1. 時間やお金がかかる
金庫を自力で壊すには時間やお金がかかります。
バールや電動のこぎり、それらを使うために必要なフェイスガードなどはどの自宅にも必ずあるものではありません。
わざわざ買いに行ったり、電動のこぎりを使える場所を探したりしなければなりません。
金庫を壊すのに必要な道具は安価ではなく、何万円もかかってしまう場合もあるでしょう。
一度叩けばするに壊れるものでもなく、何度も叩いて壊す必要があります。
お金、時間、労力を使っても必ず壊せる保証はどこにもなく、非常にリスクが高いです。
2. 処理が大変
壊した金庫の処理は大変です。
部品がバラバラに飛び散った場合、すべて回収しなければなりません。
破片が残っていると、刺さってしまう、踏んでしまうなど、怪我や事故につながります。
また、大きな金庫は処分するのも大変です。
粗大ごみに申請して、ゴミ捨て場まで運ぶ必要があります。
変形していると持ちにくく、部屋から持ち出すだけでも一苦労です。
業者に有料で引き取ってもらうことも可能ですが、その場合は引き取ってくれる業者を探す必要があるだけでなく追加で高額な費用を払わなければなりません。
3. 怪我のリスク
金庫を壊す方法は怪我のリスクを伴うものばかりです。
ハンマーやバールで無理な力を加えることで、金属が飛び散ってしまう可能性があります。
自分自身だけでなく、周囲の人に当たって怪我をさせてしまうかもしれません。
ハンマー、電動のこぎりなどは取り扱いも非常に難しく、知識のない人が扱うことで想定外の大怪我、大事故を引き起こすこともあります。
重大な怪我につながるリスクを背負ってでも自力で金庫を壊す理由はあるのかを考えましょう。
4. さらなる被害のリスク
金庫の壊し方として、とにかくハンマーで叩く、高いところから落下させるなどの方法があります。
ですがこれは非常に危険なやり方で、人が怪我する可能性があるだけでなく思わぬ被害を受けるかもしれません。
飛び散った破片が車や窓ガラスに当たってキズがついたりヒビが入ったりすれば、その修繕に何万円もの費用がかかります。
建物や家具、家電に当たれば壊れたり使えなくなったりすることもあります。
また、金庫を壊す際に金庫の中に入っていたものを壊してしまうかもしれません。
大切な書類やデータ、アイテムを取り出したかったはずが、二度と取り返せなくなるリスクがあることを理解しておきましょう。
5. 壊れた金庫を処分しなければならない
壊した金庫は再利用できないため、処分する必要があります。
大きな金庫は普通ゴミとして出せないため、粗大ごみとして処分しなければなりません。
粗大ごみとして処理する場合は各自治体のルールに則り、適切な料金を支払って処分します。
重たくて所定の置き場まで持っていけない場合は産業廃棄物処理業者に引き取ってもらう方法もあります。
費用は業者によって違いますので、あらかじめ処分したい金庫の情報を伝えて見積もりを取りましょう。
新しく金庫を購入する場合、金庫を購入したメーカーに壊れた金庫を引き取ってもらえることもあります。
無料で引き取ってもらえたり、下取りしてもらえたりと、メーカーによって対応はさまざまです。
壊れた金庫は引き取りの対象ではなかったり、そもそも引き取りのサービスを行っていないメーカーもあるので事前に確認してください。
金庫を壊さないで開ける方法
金庫を自力で壊すことはさまざまなリスクを伴います。
リスクを避けたい、壊す方法を試してみたけど効果がなかったという場合は、金庫を壊さずに開ける方法を選びましょう。
メーカーに問い合わせる
金庫を作ったメーカーに金庫の鍵をなくした、暗証番号を忘れたなど、金庫が開かなくなった理由を説明して鍵や暗証番号を教えてもらう方法があります。
メーカーと直接やり取りができるので、事件性がなければ確実に金庫を開けられます。
問い合わせて鍵や暗証番号をもらうには、金庫の型番、製造番号などを正確に伝える必要があります。
場合によっては時間がかかる可能性もあるので注意してください。
金庫のメーカーが潰れている、もう金庫を製造していないなどの場合はこの方法は使えません。
専門業者に依頼する
早く金庫を開けたい、メーカーに問い合わせても解決しなかったという金庫は、専門業者に依頼して開けてもらう方法もあります。
鍵を開けることを専門としている業者はたくさんあります。
金庫の鍵を開ける、新しい鍵を作る、金庫の修理をするなど、金庫に関するさまざまな悩みを解決してくれます。
修理業者に依頼する分の費用はかかりますが、自分で道具を一から揃えるよりは手ごろな価格で納まることの方が多いです。
依頼すればあとは任せておけるので、労力や時間を取られることもありません。
音を聞いてダイヤルの番号を当てられる?
金庫のダイヤルを回し、その音で暗証番号を当てられるのではないかという考えもあります。
ダイヤル式の金庫にはさまざまな種類がありますが、家庭用の金庫から業務用の金庫まで、音だけで暗証番号を当てることは至難の業です。
金庫の種類によっては暗証番号を入れる前に数回以上ダイヤルを回さなければならないものもあり、暗証番号がわかったとしても基本の使い方を理解していなければ開けられません。
開けた後の金庫の処分含めプロへの依頼がおすすめ!
金庫の鍵がない、金庫の暗証番号がわからないとき、無理に金庫を壊そうとするとさまざまなリスクが発生します。
道具を揃えたり処分のために費用を払ったり、想定以上のコストがかかる可能性もあります。
金庫を壊さずに開けたいのであれば、専門の業者に依頼することをおすすめします。
「お近くの金庫鍵開けセンター」はこれまでに数多くの金庫を開けて着た実績があります。
どんな種類の金庫でも対応可能ですので、他社で断られた、メーカーに対応してもらえなかったという場合でもお気軽にご相談ください。
相談、見積もりは無料ですので、内容に納得できなければキャンセルもできます。
ここでは、お近くの金庫鍵開けセンターを利用するメリットを紹介します。
スピーディーな対応
お近くの金庫鍵開けセンターは、問い合わせから最短30分で駆けつけます。
メーカーからの連絡を何日も待つ必要がなく、すぐに問題を解決できます。
当日だけでなく都合のいい日程を指定できるので、忙しい業務などの手を止める必要もありません。
金庫を再利用できる
金庫を壊すのではなく、金庫の鍵を新たに作ったり、暗証番号を入力したりして金庫を開けるので、開いた金庫をまた再利用できます。
金庫によっては壊さなければならない場合もありますが、その際は見積もりで事前に説明させていただきます。
金庫の処分も受付可能
使っていない古い金庫を開けたい、別の金庫を購入する前にこれまで使っていた金庫を開けたい、遺品整理などで出てきた金庫を開けたいという場合、不要になった金庫の処分も請け負います。
わざわざ粗大ごみを申請したり、引き取り業者を探す必要もないので手間がかかりません。
金庫の処分の請け負いは有料サービスですので、見積もりの段階で引き取ってほしい旨も伝えておくとスムーズです。
お得な支払いができる
お近くの金庫鍵開けセンターはカード決済に対応しています。
現金をすぐに用意できない場合でもスムーズに支払いが完了します。
クレジットカードで支払うことでクレジットカードのポイントも付与されますが、Tポイントがも貯まります。
Tポイントはコンビニなどでも使える便利なポイントなのでこのチャンスを逃さないようにしてください。
高額な費用はかからない
自分で金庫を壊そうと思うと、道具を一から揃えなければなりません。
それでも開かない場合も多く、お金を無駄にしてしまう可能性もあります。
お近くの金庫鍵開けセンターは3,980円から金庫の鍵開けに対応しており、道具を揃えたり危険な作業をしたりしなくてもスムーズに金庫の鍵を開けられます。
お近くの金庫鍵開けセンターでは公式サイトに料金表を掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
金庫の種類や状態によって料金が変動する可能性もありますが、その際も丁寧に説明いたします。
まとめ
開かなくなった金庫の壊し方を紹介しました。
耐久性の低い金庫であれば、専門的な道具を使って無理に力を加えることで破壊することも可能です。
しかし、金庫を壊せたとしても、怪我をしたり周囲のものが壊れたり、費用や時間もかかってしまうなど、デメリットの方が多いです。
業務用の金庫などもともと知識のない人が壊せないようにしている金庫も多いです。
このような金庫をどうしても開けたい場合は、プロの専門業者に相談してみましょう。
これまで数多くの金庫の鍵を開けてきた経験と実績がある業者を選べば、まったく開かないように思えた金庫もスムーズに開けられます。
まずは金庫の状態を相談し、見積もりを依頼して業者を利用するか考えてみましょう。
「お近くの金庫鍵開けセンター」はなんらかの理由で開けられなくなってしまった金庫の鍵開けを承っています。
家庭用金庫、手提げ金庫、電子テンキー式金庫、指紋認証・静脈認証など、さまざまなタイプの金庫に対応いたします。