【潮来市辻】の金庫の鍵開け施工事例
潮来市辻の静かな住宅街に位置する一軒家。江谷様からの依頼で、私はこの家に業務用の投入式金庫の開錠作業に向かうこととなった。依頼内容は、セントリーセーフ（SentrySafe）の業務用金庫で、鍵はあるものの、肝心のダイヤル式暗証番号がわからなくなってしまったというもの。暗証番号がない以上、通常の手順で開けることができず、手動での解錠が必要な案件だった。 玄関先に到着すると、江谷様ご家族がそろって迎えてくれた。江谷様は40代後半の落ち着いた男性で、奥様とお子さんたちも立ち会ってくださるとのことだった。少し緊張した様子のご家族に、「問題ありません。少しお時間をいただきますが、必ず開けます」と、まずは安心していただくための言葉をかけた。 金庫はリビングの一角にしっかりと据えられていた。投入式金庫は、現金や重要書類を安全に保管するためのものだが、今回は長らく使っていなかったため、暗証番号を思い出せないという事態に陥っていたらしい。「最後に開けたのがいつだったかも覚えていなくて……」と江谷様は苦笑いしながら事情を説明してくれた。ご家族全員が大切な資料を取り出さなければならないことを気にしている様子で、何とか早く解決したいという意向が伝わってきた。 まずは金庫の外観を確認し、鍵とダイヤルに損傷や異常がないかをチェック。外見には特に問題は見当たらず、金庫自体もしっかりとした状態を保っている。しかし、ダイヤルを回すと、内部でロック機構がしっかりと作動していることがわかり、通常の方法では解錠できないことを再確認した。そこで、鍵を使いつつ、ダイヤル内部の細かなピンを探り当てていくことにした。 江谷様ご家族は、少し離れたところで見守りながら、「どれくらい時間がかかりそうですか？」と不安そうに質問してきた。私は「少しお時間をいただきますが、順調に進んでいますので大丈夫ですよ」と伝え、再び作業に集中した。 投入式金庫のピンシステムは複雑で、手動で開錠するためには細かい感覚と経験が試される作業だ。ピッキングツールを慎重に使用し、ダイヤルを少しずつ回しながら内部の手応えを探る。こうした作業は力ではなく、微細な感覚を頼りに進めることが重要で、焦りは禁物だ。ご家族の視線を背に感じながらも、私は一つひとつのステップを丁寧に進めた。 数十分が経過し、ようやく手応えを感じた瞬間が訪れた。最後のピンが正しい位置に収まったことを確信し、ゆっくりとハンドルを回す。金庫が「カチリ」と音を立てて開いた。ご家族全員の表情がぱっと明るくなり、江谷様は「本当に助かりました。これで安心して大事なものを取り出せます」と深々と頭を下げた。 金庫の中には、重要な書類や貴重品がきちんと保管されており、無事に目的を果たせたことにご家族全員が安堵している様子だった。対応料金は35,000円。高度な技術が必要な開錠作業だったが、江谷様も「これだけの技術で、この金額なら納得です」と快く支払ってくださった。 作業を終え、潮来市辻の静かな街並みを後にしながら、私は一つの家庭にとって、何が本当に大切なのかを感じさせられた。金庫に閉じ込められていたのは、単なる物や書類だけではなく、ご家族の大切な思い出や安心感だったのだと。次の現場へ向かう中で、また一つの物語に立ち会えたことに感謝しつつ、新たな依頼へと心を向けた。
お客様の声 潮来市辻E.W様
鍵はあるものの、ダイヤル式の暗証番号を完全に忘れてしまい、どうしようかと途方に暮れていたところ、問い合わせをしたその日のうちに駆けつけてくださり、とても助かりました。 作業中も終始落ち着いていて、スムーズに進めていただけたので、安心して見守ることができました。最初にお電話で相談した時から、コールセンターの対応が親切で丁寧だったため、すぐに信頼できると感じましたが、実際に作業に来てくださった方もその印象通り、プロフェッショナルな対応でした。こちらからの質問にも一つひとつ丁寧に答えてくださり、技術的なことや料金についても事前にしっかり説明していただけたので、全てにおいて不安なくお願いすることができました。 作業自体も非常に手際がよく、あっという間に金庫を開けていただけたことには驚きました。ベテランの技術というのはこういうものなのだと、改めて感心しました。金庫が開いた瞬間、家族全員がほっとしましたし、あの大事な書類や貴重品が無事に取り出せたことで、ようやく一安心することができました。
