【潮来市洲崎】の金庫の鍵開け施工事例

富士さんご夫婦の依頼で訪問することになった。依頼内容は、業務用防盗金庫の開錠。金庫のメーカーはディプロマット(Diplomat)で、しっかりとした防盗性能を持つ重厚な金庫だ。しかし、今回は鍵もなく、暗証番号もわからないという、かなり難度の高い依頼だ。 ご夫婦は長年にわたり、この金庫をビジネスの中核として使用してきたが、最近になって鍵を紛失し、暗証番号を書いたメモも見当たらなくなったという。「この金庫の中には、もう使わないと思っていたけれど、昔の大事な契約書や思い出の品が入っていて、どうしても開けなければならないんです」と、奥様が困惑した様子で話してくれた。ご主人も「今までは何事もなく管理していたんだが、歳を取ると物忘れが多くなってな……」と少し肩を落としていた。 金庫は居間の一角に鎮座しており、その存在感は圧倒的だった。頑丈でしっかりした防盗金庫は、簡単に開くような相手ではない。鍵も暗証番号もない以上、ピッキングやダイヤル解読による手動解錠に頼るしかない。これは経験と慎重な作業が試される瞬間だった。 まずは金庫の外観を確認。長年使い込まれた風合いが漂うが、鍵穴やダイヤルの状態はまだ良好だ。だが、防盗金庫の厄介なところは、その内部のセキュリティ機構が非常に複雑であること。これを解読しながら解錠するには、相当の技術が求められる。 作業に取り掛かるとき、ご夫婦は緊張した様子で見守っていた。「これが開かなかったらどうしようかと思っていたんです」と奥様は心配そうだ。私は「時間はかかるかもしれませんが、必ず開けてみせます」と言い、作業に集中した。慎重にダイヤルを回しながら、内部の感触を探る。この瞬間にミスは許されない。 防盗金庫は内部のロックピンが数多く存在し、それを正確に読み解くことが求められる。何度もダイヤルを回し、わずかな手応えに集中し続ける。時間が過ぎるにつれ、金庫の内部の仕組みが徐々に明らかになってくる。そして、数十分後、ついに手に伝わる確かな感触を得た。 「カチリ」と静かに響く音。防盗金庫のロックが解除された瞬間だ。「開きました」と声をかけると、ご夫婦は驚きと安堵の表情を浮かべた。「本当に開いたんですね」とご主人がほっと息を吐き、奥様も「もうどうしようかと思っていました。本当に助かりました」と、深々とお礼を言ってくれた。 金庫の中には、大切な書類や家族の思い出が詰まったアルバムが保管されていた。奥様はそっとアルバムを手に取り、「この中には、もう見ることはないかと思っていたものがたくさんあるんです」と懐かしそうに語っていた。 対応料金は50,000円。防盗金庫の特殊な解錠作業としては適切な価格設定だったが、ご夫婦も「この金額でこれだけの技術と丁寧さなら、十分納得です」と快く支払ってくれた。 潮来市の夕暮れが、淡く金庫を照らしていた。金庫を開けるという行為は単なる技術ではなく、そこに眠る思い出や大切な時間を再び取り戻すための手助けなのだと改めて感じた。車を走らせながら、また次の物語へと向かう準備を進めた。
お客様の声 潮来市洲崎H.J様
この度は祝日の午前中にも関わらず、すぐに対応していただき、本当にありがとうございました。電話で状況を説明した後、思ったよりも早く来ていただけたので、とても安心しました。金庫の鍵を紛失してしまい、さらに暗証番号までわからなくなり、本当に困っていたところでした。以前、別の業者さんに見積もりをお願いした際は、もっと時間がかかると言われていたので、今回の迅速な対応には驚きました。 作業員さんはとても感じの良い方で、作業に入る前にしっかりと手順や料金について説明してくださったので、信頼感を持ってお願いすることができました。ダイヤルの解錠には時間がかかるかもしれないと聞いていましたが、慎重に作業を進めている姿を見て、安心してお任せすることができました。 金庫が開いた瞬間は、本当にほっとしました。大事な書類が無事に取り出せて、急ぎの仕事にも間に合いました。作業が終わった後も丁寧に説明していただき、最後まで安心して任せられる対応に感謝しています。 次回も何かあれば、またお願いしたいと思います。本当にありがとうございました。