【潮来市大生】の金庫の鍵開け施工事例
茨城県潮来市大生のオフィスビルに向かう途中、強い風が川面を揺らし、秋の空気が肌に心地よく感じられた。依頼を受けたのは、会社役員の田村様から。業務用の指紋認証式金庫が開かなくなったという話だった。メーカーはディプロマット(diplomat)。問題は、鍵がなく、指紋認証が機能しないが、ダイヤルの暗証番号だけはわかっているという状況だ。 オフィスビルに到着すると、迎えてくれたのはスーツ姿の男性役員。柔らかな笑顔を見せつつも、どこか忙しさを感じさせる雰囲気があった。「申し訳ないんですが、急ぎの資料が入っていてね。鍵を失くしてしまって困っているんだ」と説明しながら、オフィスの奥へ案内してくれた。 部屋の片隅に鎮座する金庫は、業務用らしい重厚感を漂わせていた。ディプロマット製の指紋認証式金庫は、普段の業務管理には便利だが、指紋認証や鍵が機能しなくなると手間がかかる相手だ。暗証番号がわかっているのが唯一の救いだったが、指紋認証のロックをどう解除するかが今回の挑戦だった。 まずは金庫の外観をじっくりと確認する。鍵穴は見当たらないため、指紋認証パネルの不具合をどうやってバイパスするかを考えながら、作業を進める。電子系統が複雑に絡み合うため、慎重な操作が求められる場面だ。指紋センサーが反応しない原因を探りながら、内部回路にアクセスし、ダイヤル番号で解錠できる状態に移行するための作業に取りかかる。 「時間、大丈夫ですか?」と役員が不安そうに声をかけてきた。私は「あと少しです。焦らずに進めていますので、ご安心ください」と返し、作業を続けた。こういった現場では、安心感を与えることが作業の一部になる。電子ロックの解除には、正確さが何よりも重要だ。 数分後、ようやく指紋認証の不具合をクリアし、暗証番号入力が有効になった。ダイヤルを回し、正しい番号を入力した瞬間、静かに「カチリ」とロックが外れる音が響いた。金庫の扉がゆっくりと開き、無事に中の資料が取り出せた。 「いや、助かりました。あのままだと、今日中に使う大事な書類が取り出せなくて、どうしようかと思っていたんです」と役員は深く礼をし、安堵の表情を浮かべた。 対応料金は9,000円。今回の作業としては適正な価格だったが、役員も「こんなに早く対応してもらえて、この金額なら納得です」と、すぐに支払いを済ませてくれた。彼の忙しさが少し軽減されたような雰囲気に、私も少し肩の力を抜くことができた。 ビルを後にし、外に出ると風は一層強くなり、秋の深まりを感じさせた。金庫を開ける仕事は、単なる技術ではなく、目の前のお客様の安心を取り戻すことでもある。今日もまた、ひとつの物語が無事に終わった。次の依頼に備えながら、車を走らせた。
お客様の声 潮来市大生T.R様
別の鍵屋さんに見積もりをお願いしたことがあったのですが、その時はかなり高額で、正直どうしようかと悩んでいました。今回、こちらに依頼したところ、その時の見積もりよりもずいぶん安く、しかも迅速に対応していただき、本当に感謝しています。 指紋認証の金庫で、暗証番号はわかっていたものの、肝心の鍵をなくしてしまい、もう中の大事な書類が取り出せないのではないかと焦っていました。ですが、作業員の方が非常に落ち着いて作業を進めてくださり、すぐに金庫を開けていただけて、本当に安心しました。 料金もリーズナブルで、技術力の高さと誠実な対応に、心から満足しています。また何かあれば、必ずこちらにお願いしようと思います。この度は本当にありがとうございました。